『顔文字禁止に対する反論』


 皆さん!次のアドレスにアクセスしてください!ネットサーフィンをしていたらこんなサイトを見つけました!!

「顔文字腐食列島」

 僕は顔文字サイトを運営している以上、顔文字の使用禁止にはもちろん断固反対!!≡●`ェ´●≡ しかし、この記事の日付が1999.4.12とあったので、まず次のようなメールを管理人さんに送信しました

はじめましてライオン丸です
私は顔文字サイトを運営する者です

顔文字腐食列島を読ませていただきました
大変興味深かったのですが
記事の日付が1999.4.12とあり
昔の見解であると思われ
反論するのに戸惑っています

今、顔文字に対してどのような考えを持っているのか
論文として発表していただきたいです
よろしくお願いします

PS.論争を起こすのが問題提起サイトの意義であると思うので
どうぞ完璧な理論を展開していただけることを望みます
あいまいな表現や茶化した表現はご遠慮願います
(~☆ω☆) フフフフフ

 すると、次のようなメールが返信されてきました。

はじめまして、世に問う男管理人です。
メールありがとうございました!

顔文字腐食列島は、ライオン丸さんのおっしゃる通り過去の見解なので
私の最新の考え方は確かに若干変化しております。
ただ、実は今わたくし、身辺が少々バタバタしておりまして、
ゆっくり論文(というほどのもんじゃございませんが)などをしたためる時間がとれません。
後日落ち着いたら、HP上でも少し触れてみたいと思いますので、
それまで今しばらくお待ちいただければこれ幸いです。

なお、顔文字腐食列島への反論に関しましては、
戸惑うことなく、どうぞ遠慮なくなさってください。
メールを頻繁にチェックできないので、
連絡が遅れることも多々あるかと思いますが、
それについては御了承くださいませ。それでは、また。

 ≡- ェ -≡ゞ ウーン。なんて言うか長期戦に突入しそうです(笑)。が、顔文字腐食列島への反論は次のようにきっちり行いました≡*`ェ´*≡V

Σ⊂((〃'⊥'|||〃))⊃ありゃま!論戦を楽しみにしてたのに(笑)。世に問う男管理人さんの最新の考えが顔文字腐食列島と違うのであれば、なんだか反論するのもヌカに釘的な感が否めませんねぇ⊂((〃- ⊥ -〃))⊃ゞ ポリポリ。でも、一応反論しておくことにします(笑)。

1、結論

 まず、僕の結論から。もちろん僕は顔文字肯定派です。顔文字をインターネット上で使用することに大賛成です。ただし、条件付き。顔文字の使用に賛成ですが、インターネット上の社会常識、つまり、顔文字のマナーを守った上での使用に賛成なのです。

2、顔文字腐食列島への批判、欠点の指摘

 個々の項目に対して、一つ一つ、箇条書き風に僕の考え(反論)を示していきます。(※反論すべき点が特にない項目は省いてあります。)

◆文章表現の放棄  

「インターネットや電子メールの普及は、活字情報だけで意思疎通を行う機会が増えることを意味する。したがって、今後はさらに、文章による適切な表現力を身に付けることが重要になってくるだろう。」

 ここであなたは、この予見が外れていることを指摘し、顔文字の使用によって文章による適切な表現力を身に付けることができなくなったと述べています。が、僕は逆に、顔文字を使用することによって、より自分の気持ちを細かく相手に伝えることができ、適切な表現力を身に付けることができるようになったと考えます。
 例えば、「ヽ(´▽`)/ わ〜い」という顔文字と「\(*T▽T*)/わ〜い」という顔文字を比べてみましょう。前者は何だかマッタリな喜びだと分かるし、後者は涙を流すほどの感動的な喜びだと分かります。このように、同じ文章でも顔文字を使い分ければ意味合いを様々に変えることができます。また、普通に言葉だけで「わ〜い」と書くよりも、顔文字付きの文章のほうが顔文字の可愛さで場がなごんだり盛り上がったりします。
 チャットは文字だけの世界、しかも短い言葉で会話が進められていくもの。微妙なニュアンスが上手く伝わらないことがしばしば。手紙と同じように長い文章を書ける電子メールと違って、チャット(メッセンジャー、ページャー)、BBS等はそれほど長い文章を書くことができないのです。短い言葉で適切に自分の気持ちを相手に伝えるには、顔文字が有効な一つの手段になりうると考えます。
 さらに、大抵インターネット上では、自分の見た目を形作るものがHN(ハンドルネーム)と言われるニックネームでしかありません。このような環境において、顔文字は自分の姿形をあらわす一つの手段となりえます。例えば、 「( ̄(エ) ̄) クマ」や「(・ x ・) ウサギ」など特定のキャラクターばかりの顔文字辞書を使えば、自分の見た目をそのキャラクターのイメージで表現することができるのです。

 そもそもこの記述の出典を明らかにしてないことで、根拠の信頼性に欠けています。読んでいる人間を説得する文章において「何の専門家だったかは、忘れた。」等と書くのは、その文章が直接論拠に影響しないとしても、「自分の主張に根拠はありません」という印象を与えます。

◆(^^)笑いながらキーボードを叩く男、あるいは女

 大の大人が一人で笑いながらキーボードを叩いている姿を世にも無気味な光景と書いていますが、実際、面白い会話があれば笑いながらキーボードを叩いていることはいくらでもある!あなたもあるはず!自分の経験ではよくあることだし、友達とのチャットにおいても相手の笑いが止まらない状況が文章で説明されたことが何度もあります。
 あと、指摘しているように可笑しさを表現しているだけの時もあります。「言葉でそのように表現すればよろしい。」と、ありますが、前述したようにチャット等ではそのような長い文章で自分の感情を伝えきるのは難しいのです。

 「猫も杓子も判で押したように(^^)こんな笑顔を浮かべている光景は、先の、笑いながらキーボードを叩く男に匹敵するおぞましさである。 」

 このように述べていますが、現在の顔文字の表現は多様化しています。「猫も杓子も判で押したように(^^)←このような顔文字を使用しているわけではありません。そもそも、笑っている状態を示す顔文字を(^^)←これしか示していないのがおかしい。他にも「o(*^▽^*)o ゲラゲラゲラ」「ヾ(☆▽☆) アハアハ」「ヾ(≧д≦)ノうひょひょ」「きゃははは(T▽T)ノ_彡☆ばんばん!」「ヾ(゜▽゜)ノ あはは〜♪」等たくさんのバリエーションがあります。その時々の自分の感情を表現するのに、(笑)や(苦笑)などよりもバリエーションが豊かであることは確かですし、顔文字が進化するに従ってもっともっとバリエーションは増えていくはずです。

◆曖昧なニッポンの(^^;)

「>アムロ、行きまーす(^^;)
...貴様のようなやつにガンダムを任せるわけにはいかない。
>なんじゃあこりゃああ(^^;)
...ジーパンの死に様がとたんに格好悪くなってしまう。
>フォースの守りあれ(^^;)
...フォースに乱れが生じている。
いかがだろうか。文の最後に(^^;)を付加することによって、発言内容がいきなりうさん臭くなっていることが、お分かり頂けたかと思う。ここから見て取れるのは、逃げ、甘え、媚び、ごまかしでしかない。彼等は自分の書いた内容を曖昧にし、責任の追及を逃れたいのである。」

 こんな活用の仕方を好んでする者はいません。活用の仕方が間違っており、明らかにコジツケです。例の場合なら、「アムロ、行きまーす!!(☆☆)」等と顔文字を添えるのが普通です。

◆爆弾、そしてフリーズ

「 ソフトそのものが顔文字入力を一切受け付けないようにしておくのである。これはIMやアプリケーションごとに各々対応してもよいのだが、デフォルトでOSに組み込んでしまうのが最も効果的だ。現在の市場占有率を鑑みると、米マイクロソフト社には早急な対応が期待されるところである。」

 と、ありますが、例えば、Microsoft IME 98等にはシステム辞書の一つとして、「MS-IME 98 顔文字辞書」が標準でインストールされています。ウィンドウズユーザーが大多数を占める現在、ソフトそのものに顔文字入力を受け付けなくすることはほとんど不可能です。また、この事実から顔文字が社会的に認められる方向にあることがうかがえます。

◆顔文字も、キムタク効果で

 宇多田ヒカルが大の顔文字好きだというのはご存知ですか。↓下の顔文字は彼女がオフィシャルサイトで使用していたものです。

(」 ̄ロ ̄)」しょっ、
 (」 ̄ロ ̄)」しょっ、
  (」 ̄ロ ̄)」しょっ、
(」lll ̄ロ ̄)」しょえーーーっ!

ちなみにオフィシャルサイトのアドレスはココ
顔文字を使用してるメールが読めるのは ココ

 キムタクと並ぶほど人気のある宇多田ヒカルが顔文字を使用することにより、多くの女性達が「ヒッキーも使ってるから私も使おう♪」と思うはずです。顔文字=イケてないというイメージより、顔文字=イケてるというイメージを皆に与えていることが予想されます。

◆接近してトンファー

  『私には(^^)や(^^;)は次のように言っているとしか思えない。

「私はこのニュアンスを文章で表現することが出来ません、仕方がないのでこのような記号を使わせていただきます、どうか私の言わんとすることの深意をこれらの記号から汲み取ってください。」 』

 とありますが、僕はこの考えは正しいと思います。ただし、これはあなたの主張することとは逆説的になるかもしれませんが、記述が次のように少し異なります。

「チャットは文字だけの世界、しかも短い文章で会話が進められていくもの。微妙なニュアンスが上手く伝わらないこともしばしば。よって、そんな時に私の言わんとすることの深意を『顔文字』によって補いたい。」

 顔文字の使い手達は、自分の意思を自分の言葉で記す努力を怠っているのではなく、むしろ、自分の気持ちをより深く相手に伝えるために、顔文字を感情表現を補足するものとして使っているのです。

◆未来への危惧と、モーニング娘

  「例えば、彼等が就職活動をする頃には、履歴書も電子メールで送付するのが一般的になっているだろう。その時に、
>平成27年3月◯◯大学卒業予定(^^;)
などとやってしまうであろうことは、容易に想像できる。
さらに、就職してからも社内の連絡は当然すべて電子メールで行われる。
その時、通達文の冒頭に、
>お疲れさまです(^^)。
などと書いてしまっても、誰が彼(彼女)を責められようか。 」

 ビジネスの場等の公的な場で、社会常識をわきまえずに顔文字を使用することは僕も反対です。以下のような記事があります。

「顔文字は米国ビジネスマンに不評」

 また、基本的に顔文字を認める方向にあるのは、漫画文化が定着している日本だけのようです。海外の人に対して顔文字を使うと嫌われる確率が高い。実際の話、海外からのゲーム参加者が多いドイツのフライトコンバットゲーム「Air Attack」(日本語解説したページはココ)では、顔文字を使うとドイツ人に嫌われまくります。
 ビジネスに限らず、特に年配の方やゲームや会話に集中したい方に対しての顔文字の使用は皆におすすめしていません。自分は楽しくて顔文字を使っていても、相手に不快感を与えている場合があります。また、顔文字に批判的な、単に顔文字嫌いの人に対しても顔文字を使うのを控えるよう注意を促しています。
 これらは、顔文字否定論を肯定している訳ではありません。顔文字を好きな人もいれば嫌いな人もいる。これは仕方のないことです。それを理解した上で、「好きな人は顔文字のマナーを守って好きなだけ顔文字を使えば良い。嫌いな人は顔文字を使わなければ良い」という考えなのです。顔文字を使ってもいい場の雰囲気かどうかをよく見極めて、適度な量の顔文字を適切なタイミングで使えるよう心がければ問題ないと思います。要は、顔文字嫌いの人達に不快感を与えなければ良いだけの話でしょう。

「真に日本語の未来を案ずるならば、やはり顔文字は一刻も早くこの世から排除しなければいけないのだ。たぶん(^^;)。 」

 この最後の顔文字の使用は、これまで顔文字腐食列島で述べてきた内容の価値を、著しく低下させています。顔文字禁止を主張している本人が、最後の最後で自分の文章をあいまいにしているのですから。

3、最後に

 顔文字に関して、使いたくない人は使わなくてかまわない。ネットで顔文字を使ってチャットをすることの楽しさを味わえないだけです。
 顔文字禁止を訴える人によく覚えておいてもらいたいのは、顔文字のマナーを守って顔文字を使用している人達に対し、その個人の思想の自由を妨げてまで、顔文字の使用禁止を主張する権利はないということです。

 さてさて、これからどうなる!?顔文字禁止を訴える「世に問う男」の管理人さんと、顔文字肯定派の僕の論戦ははじまったばかり。バチバチ≡ ・ェ・≡--*--≡・ェ・ ≡バチバチ。顔文字好きの皆さん!僕を応援してくださいね♪

「世に問う男」



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